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    【雑談】記憶

    女性作家の作品は、案外オーソドックスなカラクリが多い気がします。 標準的な構成でキャラクターで見せるパターンが多いと思います。 なので、先読みするタイプの私の読書には合わないかもしれません。 著作 佐織えり女史著  「記憶のその先で、キミに会えたなら」 世界中の人が忘れても、キミへの恋を忘れない。と言うサブタイトル。 主人公は人の記憶を読取る能力を隠し、友人から孤立した高校生活。 学校の人気者から、自分にまつわる記憶を読み取李を依頼されます。 男性も世間に馴染めず、記憶を見る度に、惹かれていく。 と言う話なのですが、男性の登場時点で終わりが見えてしまったので、 逆に後半少しつらくなった上、キャラクターもあまり起伏が無いので、 読むのに時間が掛かってしまいました。 ちょっと前、「Just Because!」と言う小説で男女の意見が割れたので 同じ現象かもしれません、まあ、こっちの小説のサンプルは6人ですが。

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    【雑談】コンビニ

    仕事の忙しい時にはお世話になるコンビニの食料ですが、 徹夜時とかには非常にありがたい存在です。 まあ、そこはかとなく味気無さもあります。 今回のメディアワークス文庫週間は、そんなコンビニ食品に一工夫。 奇水氏著 「藤島さんの深夜ごはん」 と言う本です。 たったひと手間で、毎日はこんなにもおいしくなる。 コンビニ飯だって、ひと手間でもっと美味しくなります。 深夜のお手軽ごはんストーリー。と銘打つごはん話です。 田舎でひとり暮らしの作家、藤島さんは、深夜逆転の生活で、 近所のコンビニ通い、サバ缶詰、レトルト、などなど、 それにほんのひと手間加えて、深夜ごはんにしています。 一手間だったり、コンビネーションだったり、 中には料理とは呼べないものもありますが、 変化をつけるにはいいのかもしれません。 そんなこんなでコンビニ店員さんとの交流とか、 作家のお仕事とか友情とか、優しい生活劇になっています。 私自身はコンビニで買うのは仕事の時が多いです、 家では近所に深夜スーパーがあり、 お菓子の材料も欲しいのでそっちに行ってしまいます。 まあ、楽しい感じのストーリーですが、 この本の中で一つだけ注意点があります。 キャンプや酒飲みの人は結構やってる人が多いですが、 缶詰の缶は直接火に掛けない方が良いと思います。 缶の内部に缶の腐蝕から食品を守るために 樹脂がコーティングされている場合が多いのです。 注意が必要ですね。

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    【雑談】価値

    タイトルから連作が予想できず、またも後編から読んでしまった私です。 入間人間氏著 「もうひとつの命」「もう一人の魔女」と言う作品です。 またもメディアワークス文庫週間です。 魔女から命の実をもらった主人公とそのグループが生き返りの際の 可能な事、制限される事を巡り大騒ぎになる話です。 生き返りの際、他人になれたり、人から認識されなくなったりします。 生き返り後の寿命が7~10年だったりといろいろな条件がありますが、 この物語の本質は生き返りが可能な事によって、 命の価値が下がってしまうのです。 なので、突き落したり、刺したりと簡単に人が死にます。 しかし、すでに死んでしまっている人を蘇らせる事はできないので、 そのトラウマなんかが絡んで人は死にますが、蘇ってしまいます。 価値観が根本から変わってしまうのですが、そこにはカラクリがあって、 結局、誰も幸せにならず、殺害した目的すら見失ってしまいます。  なので、ラストは何の解決にもならずふわっと終わります。 地味な後味の悪さ満載です。  何となくですが、この状況は戦場の記録みたいな感覚にとらわれます。 だんだん人の命の価値が下がって、普通の人の感覚が麻痺していく感じです。  不死がもたらす感覚を描いた作品の中で、 久々に怖いなあっと思った作品でした。

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    【雑談】理由2

    前回、現世に残った魂の物語の話をしましたが、今回もそんな話です。 またメディアワークス文庫週間です。 小川晴央氏著作「僕が七不思議になったわけ」と言う作品ですが、 主人公は七不思議と言うか、学校に巣くう七つの怪異に 欠員ができたので怪異の元締めから補充として誘われます。  気になる女性を救うために七不思議の一員になるのですが、 七不思議になった本当の意味がだんだん明らかになって行く と言う話です。 ヒロインの姉や主人公の過去が交錯して 主人公の正体が明かされます。  主人公の存在はヒロインの記憶に残らないのですが、 主人公は最後に大切な知らせをヒロインから聞いて、 自分の行動が間違ってなかったと。あくまで優しく、 人を好きに思う気持ちを忘れずにいる良い話です。

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    【雑談】理由

    大体において現世に残った魂の物語は、心残りや怨念に起因します。 今回のメディアワークス文庫週間はだ葦船ナツ氏著の 「消えてください」 は、消えられない理由を探す女子高生が、たまたま居合わせた主人公に 消える手伝いをしてほしいと話かける所が事の始まりで、母親を亡くし、 大切な人が消え去るトラウマを抱えているにもかかわらず、 主人公はその女子高生と、何日かおきに一日1時間、消える方法を探す、 と言う話です。  文体や情景表現は美しく、ゆっくりと物語は進んで行きますが、 ストーリー自体はオーソドックスな仕組みで普通に読める感じです。 ただ、その肝心の「理由」自体があやふやで、最後に来てボケてしまうのが残念。  佐野徹夜氏や三秋縋氏のストーリー構成を優しくした感じだなと思ったら、 帯の解説は三秋氏だったとの事、なんか納得、 詩的な情景を的確な文章で表現しているのは好感が持てますね。

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    【雑談】兼業

     作家と言うのは当初から目指していた人と、紆余曲折を経てなる人がいます。 紆余曲折側の大概が兼業作家、となると思いますが、多分大変なんだろうなあっと。 そんな感じの小説が夏海公司氏著 「兼業作家八乙女塁は充実している」 です。まだ続くメディアワークス文庫週間です。  この作品で、主人公は、順風満帆だったキャリアウーマン。 婚約者との理不尽な破局から仕事も出世街道から外れてしまいます。  そんな中、昔小説を書いていた事を思い出し、応募すると当選。 まあ、作家ものの王道のハッピーエンドものなので、 ストーリー自体はそんなに気にする必要はありません。 賞を受けた作家が、ちゃんとデビューするまでのディティールです。 兼業であるため降りかかる数々の困難に対処する主人公が目玉です。 作家としては普通での事でしょうが素人の私としては面白いです。 野崎まど氏の「小説家の作り方」で奇襲を受けた分、 ストレートさに安心した一作でした。

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    【雑談】暗号

     秘密は魅惑的なだけに、誰もが暗号に対して何らかの想いがあると思います。 実際には解けない暗号はほぼ無くて、秘密に対する攻撃、に対処する時間稼ぎ、 みたいなものなので’絶対’では無いように思います。  今回のメディアワークス文庫週間は真坂マサル氏の著作 「三輪ケイトの秘密の暗号表」です。 ヒロインは親にアメリカ国家安全保障局の暗号部門員を父親に持つ暗号マニア。 主人公はその幼馴染で、極度の人見知りのヒロインになり替わって 暗号に関する事件解決の矢面に立たされます。  とまあ、文中に暗号中毒’コードジャンキー’とかアメリカ国家安全保障局 とかが出てきたので、映画「マーキュリー・ライジング」 みたいなのを想像した訳ですが、生活の中での暗号的なものを解いて、 小さな事件を解決して行くというちょっと想像から外れた内容でした。  登場するのは基本的に案外初歩の暗号で、私自身は軍事研究から ’暗号’に興味を持っていたので、エニグマやアラン・チューリング博士 とかが絡んだ作品が読みたくなってきました。  この本を読んで思ったのですが、暗号自体は非常に研究されているので、 主題にするのは難しいのではないかと。  書籍による暗号伝達が第二次大戦初期のアメリカ軍で使われていた事を タイムスリップ予測に使った かんべむさし氏の「タイムスリップ大戦争」 とか、アメリカ国家安全保障局の暗号を一目見て解いてしまう子供を守る 刑事のサスペンスものの「マーキュリー・ライジング」みたいに、 スパイス的に使った方が良いのかも知れません。

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    【雑談】賢者

    近頃、タイトルに「賢者」と入ると、異世界や転生ものが多くを占めますが、 今回の室たた氏著「放課後の賢者」における「賢者」は高校の天才生物教師の事。  ノーベル賞も視野に入るほどの研究姿勢と才能から教師、生徒問わずから そう呼ばれるようになった人物。  それに対して主人公はそそっかしくて、自分のしたい事が思い浮かばず、 仕方なしに教員になった新米英語女教師。  主人公は恐れ多くも一生関わりにならないだろうと思っていた「賢者」から ひょんな事から興味を持たれ、「好き」という気持ちを教えてほしい、 と頼まれてしまいます。「賢者」からの純粋な好奇心に振り回されて、 主人公は生物部に関わって行きます。だんだん主人公に心惹かれて行きますが、 「好き」をしらない「賢者」に振り回されます。 「理系が恋に落ちたので証明してみた。」や「彼女を好きになる12の方法」 等に見られる、感覚的に「好き」を捉えられないキャラクターですが、 人見知りでもなく、「理解できない」事に解答を求める点が共通しています。  今回の作品は、少女漫画らしい穏やかなアプローチなのが面白く、 解答を求められた側も、感覚的に「賢者」を好きになって行くのが面白いです。 2巻で完結するので重すぎず、短すぎず良い作品だと思いました。

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    【雑談】百人

    「ちはやふる」のシーズン3を見終わりました。 原作漫画も素晴らしく、あまり実情を知られていない 競技かるたの世界を知らしめた作品です。 かるたは一字決まり二字決まりとかの ”読み”に関する戦術や戦略があるのは想像つきましたが、 並べ方に自陣や敵陣、送り札、半数しか場に出さず、 空札とかが発生したり、お手付きにも種類があったり、 単純な文字合わせでは無い事を余すところなく表現しています。  それに加えて人間関係や微妙な心理戦で崩れる事も多く、 無敵の存在と目されていた人物が努力している事も魅力です。  シーズン3は危機的状況で終わってしまいました、 現在まで24話×3シーズンなので、次節は24話+4話のスペシャル なんだろうなと楽しみにしている訳です。

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    【雑談】桜田門

    近頃、通勤時は軽い小説ばかり読んでいたのですが、 久々にドキュメンタリーを読みたくなって、 吉村昭氏の著作「桜田門外ノ変」を読み直しているのですが、 何度読んでも重量級です。  昔の書籍なので近頃の書籍と違って、1ページの文字量、 同じ厚みでも多いページ数、1ページを読むのに倍近い時間の上、 ページ数五割増なので得した気分です。  吉村昭氏の著作はほとんど「歴史的事実」を追い求めて書かれており、 小説としても歴史書としても非常にためになると思います。  この作品では、幕末、桜田門外で行われた大老井伊直弼の暗殺が描かれ、 実行犯の関鉄之助が主人公です、黒船や外国船の渡来とその対応による 幕府と水戸藩の軋轢、実行に至るまでの準備、実行後まで描かれており、 吉村昭氏は最初から最後までこの事件に携わったから、 主人公に関鉄之助を選んだと、文芸春秋のインタビューで仰ってました。 この本は外国に対する弱腰にもかかわらず、 内政での弾圧を繰り返した幕府と幕府に親い御三家の一つの水戸藩、 江戸時代の断末魔が聞こえてきそうな小説です。

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