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    【雑談】繰り返し

     弟が再び軽い脳梗塞に襲われて、二週間ほど入院したのですが、 元々ヘビースモーカーで偏食と言うまあそうなっても文句言えんわな、 と言う生活習慣だったわけですが、私自身は何でも食べなきゃ死んでしまう と言う様な地獄の食糧現地調達キャンプを繰り返したおかげで結構健全です。  あの時こうしておけば、と言う仮定がタイムパラドックス物語の 骨幹である場合が多いのですが、あちらを立てればこちらが立たず、 と言う事もまた付きまといます。    すみません、しつこくメディアワークス文庫週間です。 入間人間氏著「昨日は彼女も恋してた」「明日も彼女は恋をする」 はタイムマシンものの小説の前後編ですが、舞台は田舎の孤島、 過去、小学生の頃、親友と言ってもいいほど仲のよかった主人公とヒロインは 現在では見るのも嫌になるほどの犬猿の仲、しかもヒロインは車椅子生活。  そこへ借金から逃げてきた貧乏科学者がタイムマシンを発明、実験台に 二人を仲の良かった頃へ送ってしまいます。 そうしてヒロインが車椅子になる遠因を取り除くと、ヒロインは歩けたものの 主人公は死んでしまい、タイムマシン発明者もいない世界になってしまいます。 ここまでが前編。  後編で、主人公の世界では、逆にヒロインが死んでしまう世界であったため、 この世界ではタイムマシン発明者がいたので主人公はヒロインを救うべく、 再び過去へ飛びます。ここで、主人公はいろいろな事が並び立たない事実を確認、 ヒロインの足を優先させます。  とまあ、ここまでならよくあるタイムパラドックス小説ですが、 好きにしろ嫌いにしろ、お互いを思う気持ちが強すぎるキャラクターなので 終わりは訪れない感じです。  この作者の短編で、亡き友人の言葉を聞くためだけに人生を賭けて タイムマシンを作る女性科学者の話がありましたが、 ふわっと自身の夢を追う男性に対し、確固たる目標や意志を持つ女性。 強いなあ。

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    【雑談】尊厳

     本日、インターネットで、難病ALS患者に対する嘱託殺人事件の被告が 起訴されたと言うニュースがありました。 今朝、高村透氏の著作「わたしを追いかけて」を読んでいたので奇妙なデジャヴ。 この作品は、尊厳死、安楽死を扱っていて、その中にALS患者が重要なポイントに。  尊厳死法案が通った次元の日本、ドナーカードならぬ尊厳死カードが存在。 それを書いた時点での意思と、いざ実行される際に本人はどう思うか? 癌患者と介護する家族の物語、脳死状態の幼馴染に対する医師の物語、 ALS患者に対する医師とソーシャルワーカーの物語。  どこか外側から見てしまいそうな話が淡々と語られ、救い様のない話へ、 そんな中で、幼馴染を思う医師の自分を犠牲にする強靭な精神が心惹かれます。 私の場合、父親はちょうど一年の闘病でした、その半分はほとんど意識のない状態。 この小説の中の登場人物ほど悲劇的ではないものの、理解できる話です。 尊厳死、私の尊敬してやまない作家の吉村昭氏は、入院中、 看病する長女の前で「もう行くよ」と言って自分の生命維持装置を外したそうです。 私がそれを知った時、悲しかったけれどそう言う道もあるのだなと。 自分は果してそこまでできるだろうか、と思ったものです。

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    【雑談】平均

    最近「私、能力は平均値でって言ったよね!」のアニメ版を見ました、 転生した時に、平均的な力が欲しいと願ったのですが、 人間の範疇ではなく、生物の最強であるドラゴンと昆虫の平均だったため 人間の6000倍以上の能力を持った主人公が能力をひた隠しに生活をする と言う原作も結構良い感じなのですが、 アニメ版は至る所にパロディが入っていて興味深いです。 ドラえもんやドラゴンボール、マジンガーZ、鋼鉄ジーグ、 ドクターX-外科医 大門未知子など、手段を選ばずな感じ。 ストーリー自体結構面白いのですが、パロディ探しが加わって楽しいです。 案外良い意味での脚色だったんじゃないかなあ、っと。

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    【雑談】9巻

     先日、京都の女子プロ野球に父方の地元の女性が エース級として在籍していたのを知りました。   女子プロ野球は見た事ないですが、野球は好きで、 野球漫画全盛の少年時代でした。 さて、漫画全体での割合は少なくなったものの、 面白い野球漫画は結構あると思います。 私が好きなのは女子高校野球が存在する日本を描いた マウンテンプクイチ氏著「球詠」です。 違う中学で、能力を持ちながら不遇な野球人生を歩んだ幼馴染が 高校で再会し、双子のクラスメイトと、 不祥事で停部になった野球部を立て直していく話です。 3月に待望の9巻が出たので、再度紹介しようかと。 前回紹介したのは、アニメーションと併せてでした。 アニメーションは原作と随分違って、 主人公のチームの動静のみの表現に終始していました。 原作では、敗者の事情や次への伏線が多数含まれているので、 アニメーション終了時以降に話が盛り上がるので、 漫画を読まないと損するなと。  前にも書いたと思いますが、超能力者がいない設定は、 ちばあきお先生の「プレイボール」や「キャプテン」に通じ、 リスペクトしたようなシーンも多々見受けられます。 9巻は夏の大会にベスト8で敗れた以降の話、一人経験者が入部し、 秋季大会でシード権を得、再び出発する話。 「プレイボール」とかと違って顧問の先生がしっかりしている事、 学校の事情なんかも描かれていて、普通に面白いです。

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    【雑談】実写版

    外国人によるアニメーションの実写版が多数作られる現状ですが、 1979年と言う時期、とある日本漫画の実写版が製作されます。 監督は「シェルブールの雨傘」のジャック・ドゥミ、音楽はオスカー賞受賞のミシェル・ルグラン。 「ベルサイユのばら」 言わずと知れた池田理代子先生ののベストセラー。 日本・フランス合作ながら、オール外国人スタッフ、キャストで映画化したのです。 向こうでの原題は「Lady Oscar」。ストーリーは改変されているものの、雰囲気は好きでした。 なんせロケ地が本場、本物を貸切で撮影したものだったので、 普段見られない城の構造や細部が見られた上、生きた城でした。 日本ではあんまり人気無かったのが残念だなあ。

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    【雑談】スピンオフ

    近頃、ライトノベルからアニメーションが作られることが多いせいか、 逆もしかり、漫画やアニメーションのスピンオフ小説をよく見かけます。 今回はそんな一作、人間入間氏著 「やがて君になる、佐伯紗耶香について」と言う作品です。 これは「やがて君になる」と言う仲谷鳰女史の百合系漫画、 アニメーションにもなった作品のヒロインに失恋する女性の物語です。 最終巻で高校卒業後から、学園祭でヒロインと再会するまでの物語。 脱力系のキャラクターが得意だと思っていたこの作者だったので、 真面目で優等生なお嬢様をどう描くか気になっていましたが、 普通の人とお嬢さんの境界線を上手く描いていたと思います。 作者は百合系ではアニメーションにもなった「安達としまむら」がありますが、 そこには登場しなかったタイプの女性です。 スピンオフって、一つ間違えば原作を破壊してしまうので勇気がいると思います。 それ故か、作者は原作を暗記する位読み込んだのだろうなあ、っと。 スピンオフは他人にバトンを預けるようなもの、 預かったからには全力で走ったのだなと思える作品でした。

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    【雑談】基準

    何事においてもものには基準と言うものがあり、比較対象と言うものがあります。 まあ、今回で言う基準は"恐怖"の基準な訳ですが、 私にとって最高の恐怖は楳図かずお先生の「漂流教室」でした。  普通の人が老若男女関わらず狂気に陥り、その狂気が生活の基準になってしまう、 そんな日常の基準が変わってしまう恐怖は想像するも恐ろしいです。  前置きが長くなりましたが、メディアワークス文庫週間です。 本日は鷲宮だいじん氏著作 「合コンに行ったらとんでもないことが起こりました」です。  彼女は欲しいものの、しっかりものの女性上司、大人しい同僚など、 気になる人はいるものの、女っ気の無い真面目な主人公は、 友人主催の合コンに出かけます。そこで美しい女性と仲良くなるのですが、 連絡を取り合ううちに、常識としての基準に差異を感じます。 そこから歯車が狂って、主人公が困難に巻き込まれます。  合コンとタイトルが付いてはいるものの、主戦場は会社内です。 主人公の普段が、合コンに参加すると言う行動をきっかけに、 女性陣の普通の基準に変化が起こり、巻き込まれた主人公の普通が一変します。 後味の悪いハッピーエンドとでも言いましょうか。 これは、映画「冷たい熱帯魚」と重なる部分が多い気がします。 この映画、事実をモチーフとしたものなので、 案外この小説みたいな事も起こりうるのかなと、ちょっと恐怖です。 でも表紙装丁で内容が結構把握できてしまうのがちょっと残念です。 コメディと思わせて、と言うパターンの方が良いと思うんですがねえ。

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    【雑談】くりかえし

    タイトルを見て気づけばよかった、と言うのは、 己がうっかりさをさらけ出す様で恥ずかしいのですが、 今回のメディアワークス文庫週間は 周防ツカサ氏著「くりかえす桜の下で君と 」です。  主人公は鉄壁の本好きの高校生、入学したての桜が咲くある日、 図書館で見知らぬ無表情な女子生徒から突然、「自筆の小説の評価」 を依頼されます。主人公は不躾な依頼に気は進まないものの、 読み進めると、過去に読んだ事の無い心が震えるほどの感動を覚え、 その旨伝え、その女子高生と喜びを分かち合います。  主人公は何日かして、異変に気付きます「過去に体験した日がある」と、 そして小説評価の日、件の女子高生は打って変わって不機嫌そうに 主人公をある場所に案内します、そこでは時間のループ仲間がいて、 脱出するには時間ループ仲間で恋愛関係にならなくてはいけない事。 脱出した人の分ループ仲間が補充される事などを知り、 主人公は片思いの女子バスケ部員がループに入ってくるのを待つ決意をします。  前メディアワークス文庫週間で紹介した、静月遠火氏著「R&R」に続き、 また、タイムループものです。割合最近、佐野徹夜氏の「この世界にiをこめて」 綾崎 隼氏の「初恋彗星」のネタがかぶって騒いだ記憶があります。  しかし、今回はタイトルに”くりかえす”が入っていたので未然に防げたのに。 と自分の迂闊さに呆れてしまいました。 考えてみれば、野﨑まど氏の「HELLO WORLD」もタイムパラドックスでしたので、 時間遡行のネタが多い気がします、しかし今回のタイムループは、 原因が究明されないままエピローグを迎えますが、まあ、それでもいいじゃない。 と言う優しい終わり方でした。

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    【雑談】同じ日

    「同じ日の繰り返し」サラリーマンの愚痴としては非常に一般的ですが、 それが比喩的表現で亡くなった場合何が起こるか。 これはタイムパラドックスSFの中の一ジャンルと言っていい程メジャーです。 静月遠火氏著「R&R」はそんなジャンルの1作品です。 調子に乗って連日メディアワークス文庫週間です。  主人公は女子高生、合気道部、ある日、見知らぬ後輩の暴走を止め、 それをきっかけにその後輩に助けを求められます。 後輩が言う事には「無限に5月6日が繰り返されている」 それから脱して普通の生活を送りたいと。  それ以降、後輩は次に起こる事を次々当てて見せ、主人公を巻き込んでいきます。 主人公と後輩はいろいろ模索するうちに、この騒ぎの原因と疑わしい 後輩の家に夜間登場する女性の謎を解決します。  これで、解決するかと思われたのですが、そうは上手くいかず、 ここで振出しに戻って、原因は自分の中にある、事に気づくのです。  ストーリー自体はオーソドックスなのですが、要因がカギになる話です。 その要因は前半にほとんど伏線が無いので、終盤にしか気づく人はいないでしょう。 謎解きしていた人にはちょっとずるいと感じそうです。 著者の前に読んだ「ボクらのキセキ」みたいに途中で着地点が見えるよりはいいし、 ストーリー構成もきれいにまとまっていると思います。 主人公が女性ながらSF好きで、映画、アニメーションのキャラクターを 並べ立てる所に結構知っているのが出ていたのが面白かった、身近に感じる瞬間ですね。 岡部倫太郎が出てくるなら、涼宮ハルヒも出てきてほしかったな。

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    【雑談】12

     まあ、人間生きていると恋愛感情の一つや二つ発生する訳ですが、 ふと立ち返って人の好意って、なんだろう?なんて思った事はあるものの その解決に至る正答があいまいなまま来ている自分がいるのです。    そんな感覚にぴったりくる作品を読みました。 入間人間氏著「彼女を好きになる12の方法」です。 ちょっと間が空いた、メディアワークス文庫週間です。  主人公は、付き合ってはいないけれど、いつも一緒にいて暇あらば 主人公の部屋に入り浸ったり、遊びに出かけたりするヒロインに対して、 好きにならなくてはいけないような感情が起こり、 ヒロインを「好きな理由」を求めて日々を過ごしだします。  それに対してヒロインに一目ぼれしたものの、 ヒロインの事を何も知らない第三の人物が登場します。  基本的に主人公と、この第三の人物の「好意」の対比になる訳ですが、 主人公とヒロインの関係がゆっくり進んで行き、 最終的にはヒロインの「好意」が主人公の「好意」を凌駕してしまう事になります。 その過程で、第三の人物の「好意」がヒロインの本質を理解していなかった事を ヒロインの絵を見た主人公が知る事になって終わります。  実際、「好意」の形態って、いろいろあるのだと思います。 この作品に登場するキャラクターは双極に近いですが、一般の範疇です。 そう言った心理をヒロインが残酷なまでの単純な「好意」を示す事で 起伏の無いストーリーに強いコントラストをつけているように思います。 非常に魅力的で面白いけれど、ちょっと切ない感じ。 しかし「彼女を好きになる12の方法」と言うタイトルの12の部分の要素は どこに行っちゃったんですかねえ。

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