米ブランドコンサルティング企業であるインターブランド社は、2015年10月5日に世界ブランドランキング2015(Interbrand Ranking 2015)を発表しました。世界ブランドランキング(BrandZ)の2015年度版が発表されました。
世界ブランドランキングとは、各企業ブランドごとの市場における影響力・財務状況などを、金額に換算してランク付けしたもの。
BrandZ(ブランドZ)とは、市場調査会社のWPPグループ および ミルウォード・ブラウン社 によって行われる、世界中の企業ブランド価値をランク付けした報告書です。
そして、市場調査会社のWPPグループが発表している BrandZと 本記事でご紹介する インターブランド社の Interbrand Rankingsは、世界でも指折りの権威あるブランドランキングとして有名です。
なお、同様の世界ブランドランキング(=世界企業ランキング)は、BrandZ以外にも幾つか存在します。(例えば、Interbrand社による「Best Global Brands」などが有名。)
どのランキングも「各企業の持つブランドとしての価値を 金額に換算してランク付け」という点は共通しているのですが、各ランキングごとに評価項目が異なります。そのため、ある特定のランキングだけを基に企業の優劣を判断することは、賢明ではありません。
しかし、市場全体を把握する上で ある程度の参考にはなるでしょうし、同じランキングの昨年度分と今年度分を比較することで、勢いのある企業や 成長が伸び悩んでいる企業を推測することは可能です。
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早速、最新の世界ブランドランキングである「BrandZ 2015年度版」の結果では、「iPhone」や「iPad」の人気が続く米アップルが3年連続で首位だった。日本勢の最高はトヨタ自動車の6位で、前年の8位からアップした。
米企業がトップ10に8社入った。2位がグーグル、3位はコカ・コーラで上位3社は前年と同じだった。排ガス規制試験の不正に揺れる独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は、9月に問題が発覚したことも反映させた結果、前年の31位から35位に後退した。
日本企業はトヨタのほかホンダ(19位)、キヤノン(40位)、日産自動車(49位)、ソニー(58位)、パナソニック(65位)の計6社がトップ100に入った。スマートフォン向けのゲームで出遅れた任天堂は前年の100位からランク外となった。
また、2014年度は100位圏外でありながら 2015年度に100位以内にランクインした企業として、100位のLenovo、99位のモエ・エ・シャンドン(=シャンパンメーカー)、98位のMINI(=自動車メーカー)、97位のPayPal(=決済システム企業)、82位のLEGO(=おもちゃ会社)などが挙げられます。
任天堂が2015年で初めてトップ100からこぼれた。ランク外となった要因について、インターブランドジャパンは、人々のニーズが高まっているにもかかわらず、スマートフォン向けゲームで出遅れたため、と見ている。任天堂は今年3月からスマートフォン向けゲームに参入した。
調査は、世界で展開する企業の収益性や消費者の支持をインターブランド社が独自集計し、順位を付けて毎年発表している。今年で16回目となる。
記事引用
http://www.asahi.com/articles/ASHB625FBHB6UHBI005.html
http://hot-topic-news.com/Interbrand-ranking2015
http://hot-topic-news.com/brand-ranking2015
http://news.nicovideo.jp/watch/nw1830222
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